3Dプリンタ

  • 開催報告:ひらめき☆ときめきサイエンス2026「ドローンでミニチュア地形をつくろう!-みて、さわって、想像する地形景観-」

    開催報告:ひらめき☆ときめきサイエンス2026「ドローンでミニチュア地形をつくろう!-みて、さわって、想像する地形景観-」

    小学生・中学生向けワークショップ「ドローンでミニチュア地形をつくろう!」を、2026年8月16日に北海道大学地球環境科学研究院で開催しました。 今年も「反転模型」を使った紙粘土工作を主軸とし、一日のワークショップを実施しました。 開催告知はこちら(HDTopography Project): https://hdtopography.blogspot.com/2025/07/hiratoki2025call.html まずは座学からスタートです。ドローンなどを使った環境計測の仕組みや、そこから得られたデータをもとに3Dプリントで地形模型をつくる技術、さらにはかつての景観を復原する方法や意義について、スライドを使いながらわかりやすく説明しました。普段は目にすることのない「地形をデータとして捉える」という視点に、子どもたちも興味津々の様子でした。 座学のあとは、実際に3Dプリントされた地形模型と、計測に使う機器(小型無人航空機=ドローン)を間近で見て、手に取ってもらいました。写真や図だけではわからない重さや質感、精巧なつくりを体感することで、「この地形がどうやってできているのか」を具体的にイメージできたようです。 続いて屋外に移動し、実際のドローンを飛ばすデモンストレーションを行いました。空撮によって地形や景観のデータがどのように取得されていくのか、実演を交えて紹介しました。 屋内に戻ってからは、子どもたち自身がトイドローンの操縦を体験しました。コントローラの操作に最初は戸惑いながらも、すぐに操縦のコツをつかみ、狙った方向に飛ばせるようになると歓声が上がっていました。 さらに、ヴァーチャルリアリティ(VR)を使った体験コーナーでは、実際の崩壊地(土砂崩れなどが起きた現場)を仮想空間の中で歩き回ってもらいました。現地に行かなくても、まるでその場にいるかのような感覚で地形の起伏や規模を実感できるのがVR体験の醍醐味です。 ランチタイムをはさみ、いよいよメインの工作タイムです。地形模型をもとにした「反転模型(型)」にパウダーや油を薄く塗り、紙粘土に押し付けます。これを丁寧に取り外すと、実際の地形の凹凸をそのまま写し取ったミニチュア地形模型が出来上がります。この「型取り」で、実際の地形をそのまま手のひらサイズで再現できることに、子どもたちも驚きの表情を見せていました。 型から取り外した紙粘土の模型は、熱を使って表面を軽く乾かします。そのあとは各自の想像力を働かせながら、ペンで色を塗っていきます。実際の地形をもとにした模型でありながら、山や谷、川筋を見て思い浮かんだ物語やイメージに沿って、自由に彩色していくのが、このワークショップならではの楽しさです。 最後は、グループごとに完成した地形模型を囲んで相談し、そこにどんな物語を込めたのかを発表し合いました。「ここは火山」「ここには川が流れている」など、思い思いのストーリーが飛び出し、会場は大いに盛り上がりました。 ワークショップの締めくくりには、参加者全員で記念撮影。未来の博士号、集合!みんな誇らしげな表情で並んでくれました。 今年も賑やかに、想像力豊かな作品を創り出すことができました。身近な景色から、想像の景色まで、幅広く思いを巡らせてもらえたと思います。ぜひ、今後の学びに活かしてもらえたら嬉しいです。 Read More

  • 参加報告:「女子中高生夏の学校2026」

    参加報告:「女子中高生夏の学校2026」

    2026年8月9日、国立オリンピックセンター(代々木)で行われた「女子中高生夏の学校2026」(通称・夏学)に当研究室から李(M2)が参加し、日本地形学連合(JGU)のメンバーとして、実験・実習とポスター展示を担当しました。早川は当日は参加していませんが、展示用の3Dプリンター地形模型の作成など、事前準備の面でサポートしました。 午前の実験・実習では、高校生・中学生5名が参加し、李による2018年北海道胆振東部地震の土砂災害VRデモを実施。VRを通して被災地形を立体的に体感してもらいました。あわせてJGUスタッフ太田さんによる鹿沼土を使った斜面崩壊実験も行われ、「もっと学びたい」「現象を可視化できてよかった」といった感想が寄せられました。 午後のポスターセッションでは、JGUによる地形学分野のポスター展示に加え、早川が事前に準備した3Dプリンター地形模型と、VR体験コーナーを設置しました。無人航空機やLIDARで取得した高精細地形データをもとにした模型は、手に取って立体感を確かめられるのが強みで、VRの「入り込む」体験と組み合わせることで、多角的に地形の面白さを伝えることができました。ブースには約30名の生徒が訪れました。 ほかにも、JGUスタッフ若狭さんによるキャリア相談「モヤモヤ相談カフェ」も開催され、理工系進学への不安や悩みについて、絶えず生徒が相談に訪れていました。 こうした「見る・触れる・入り込む」を組み合わせた展示を通じて、多くの女子中高生に地形学・防災科学の面白さを届けられたのではないかと思われます。 Read More

  • 開催報告:オープンキャンパス2026

    開催報告:オープンキャンパス2026

    北海道大学環境科学院のオープンキャンパス(令和8年度)が2026年8月2日(日)に開かれました。 https://www.ees.hokudai.ac.jp/?p=10750 このうち、1日2回のラボツアーの一端を、我々環境地理の研究室が担当しました。今年は、研究室で開発中のVRランドスライド体験と、高傾斜トレッドミルによるヴァーチャル登山体験という、2つの「その場にいるみたい」な体験と、3Dプリントによるミニチュア地形模型を中心に紹介しました。 VRで、崩れる地形の中を歩いてみる 一つ目は、実際に発生した地すべり地形をもとに再現した3次元のVR空間を、ゴーグルを装着してその場で自由に歩き回れる体験です。写真や動画だけでは伝わりにくい、斜面の傾き具合や崩落地形のスケール感を、VRで確かめながら実感してもらいました。 参加してくれた高校生の多くにとってVR自体が初体験だったようで、「自分の意思で好きな方向に歩き回れる」という点が特に好評でした。研究室ではこうした声も踏まえながら、モデルの改良を続けています。 あらゆる山の登山道を、その場で登る もう一つの目玉は、傾斜を大きくつけられる特殊なトレッドミル(ランニングマシン)を使った、山道を登るバーチャル体験です。画面に映る登山道の映像に合わせて足元の傾斜が変化するため、実際に山道を歩いているかのような感覚を味わうことができます。傾斜15%(約10度)、傾斜40%(約20度)といった高傾斜の登山道が、映像と連動して再現されます。地形研究の現場で使われている技術を、遊びをとおして体感することができます。 ミニチュア地形模型 VRやトレッドミルの体験と並行して、無人航空機(ドローン)やLidar(レーザ測量)による観測データをもとにした立体カラー地形模型もいくつか展示しました。今回並べたのは、千葉・外房総の雀島(すずめじま)、VR体験でも登場した厚真のランドスライド地形、そして横浜・田谷の洞窟と里山。海に削られ消えゆく小さな島の地形、山がごっそり崩れた地すべりの跡、人の手が入った里山と洞窟の地形と、成り立ちも見た目もまったく違う3種類を、文字通り手に取って見比べられるのが模型ならではの魅力です。 当日の様子 ラボツアーは午前・午後の2回に分けて実施し、午前は12名、午後は9名、あわせて21名の参加者を迎えました。会場では、大学院生たちが自分の研究内容を交えながら説明にあたりました。 オープンキャンパスということもあり、大学生活や札幌での暮らしについて聞かれる場面も多くありました。トレッドミル体験で札幌の山を歩く映像を見た参加者からは、「札幌での生活のイメージが浮かんできた!」という声も。 このトレッドミル体験では、実際に山を登っているような感覚が楽しいという感想が多くありました。歩くコースは雪山を含む数種類から選べるようにしていたのですが、雪の降らない地域から来た参加者が多かったこともあり、雪山コースが圧倒的な人気でした。 VR体験では、初めてVRゴーグルをつける参加者の緊張した面持ちが、体験後には笑顔に変わる場面も多く、地形や自然災害への関心を持ってもらうきっかけになったのではないかと思います。 3Dプリント模型を使った地形変化の説明では、継続的に観測を続けることの大切さに自分で気づいてくれる参加者もいて、スタッフ一同「すごいな」と感心する場面もありました。 「研究室」と聞くと白衣を着て試験管やピペットを扱うイメージを持っていた参加者がほとんどでしたが、「フィールド系のラボっておもしろい!」と言ってくれた人もいて、案内していた院生にとっても嬉しい発見だったようです。参加者との対話を通じて、スタッフ自身も学ぶことの多い、充実した一日になりました。 (写真:当日スタッフ撮影) 来年以降も、最新の観測・可視化技術を使ったラボツアーを企画していく予定です。ぜひ次回のオープンキャンパスにも遊びに来てください。 Read More

  • 開催報告:北海道インターナショナルスクール特別授業

    開催報告:北海道インターナショナルスクール特別授業

    北海道インターナショナルスクールにて、特別授業を行いました。We performed a special lecture at the Hokkaido International School in Sapporo.  タイトルは、The title was:  Tracing the Legacy:�Landslide Impacts on… Read More

  • 2024年度環境科学院施設公開

    2024年度環境科学院施設公開

    北大祭にあわせて6月9日(日)に行われた、2024年度環境科学院施設公開「環境科学を体験しよう!」にて、景観模型やVRの展示を行いました。 立体模型でみる変わりゆく景色 壮大な自然の景色は、絶え間なく変わり続けています。ドローンやレーザ計測など、最先端の高精細地表情報を駆使して知ることのできる大地の変化を、3D地形模型を通して感じてください。 たくさんの方にご来場いただきました。3Dプリント模型や、その解説写真、またVRでの地形景観の観察をとおして、「変わりゆく景色」を体感してもらえたことと思います。とくに、VRは非常に人気で、子どもから大人まであらゆる世代の人に楽しみながら地形の様子を感じていただけました。ご来場、ありがとうございました。 展示の様子。左から、崩壊地やトレイルのVR、デジタル3Dモデル、崩壊地の3Dプリント模型、滝の3Dプリントとダンボール積層模型、雀島の経年変化、田谷の里山・洞窟の3Dプリント(カラー・透明)と並んでいます。(photo by M. Inomata) 多くの方に、地形景観のVRや3Dプリント模型を見て、感じていただきました。(photo by M. Inomata) VRでフィールドの新たな「体験」、そして「発見」を! (photo by M. Senzaki) Read More

  • 開催報告:札幌市立澄川西小学校 「大地のつくりと変化」導入学習

    開催報告:札幌市立澄川西小学校 「大地のつくりと変化」導入学習

    2024年5月、澄川西小学校にて、6年生を対象とした理科に関する出前授業を行いました。 身近な足元に目を向けることから、やや遠くの山、遠足先や修学旅行先のことまで、そこにある「大地」の成り立ちや、これからどうなっていくのかなど、考えるきっかけとなるように、お話とデモンストレーションをしてきました。 外は好天。 学校横の、いつもよく通る道も、よく見ると段差があります。なぜ・・・そこに段差が? 昭和新山(?)のイラストで迎えていただきました。 お題は、「澄川の足元から山のなりたちを考えよう」 藻岩山の模型(カラー3Dプリント、ダンボール積層模型、やまつみ)や、地域の地図を今昔マップで示したものなどを使って解説します。 実際に模型に触れて、山のかたちや崩れ、遺跡などを観察しました。 修学旅行で行く洞爺湖もあります。 そして、無人航空機(ドローン)のフライトデモンストレーション! 外ではできないので、体育館で行いました。 (なぜか、機体よりもコントローラに人気が集まりました) ただの写真だけではない、温度センサの画像も見て、みんな大騒ぎ。 いつもは見逃していた、まわりの坂道や丘、山がどうやってできたのか?また、これから何が起こりうるのか?などなど、「大地のなりたち」を知ることで、いろいろな想像ができたと思います。 そして、興味をもったら、自分でもっと調べてみましょう! Read More

  • 開催報告:プロジェクトJOMON 見えないものを視覚化するII

    開催報告:プロジェクトJOMON 見えないものを視覚化するII

    北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設”HUG”にて、早川が作製した地形景観の3Dプリント模型などの展示が、2024年1月11日〜1月20日にかけて行われました。 概要→ https://kankyochiri.blogspot.com/2024/01/project-jomon-2024.html とても多彩な遺跡・地形・文化財の景観模型を展示することができ、とくに中盤から追加された巨大洞窟模型は目を見張るものでした。 会場の様子を写真で振り返ります。 開始当初の展示模型。縄文遺跡を中心に、里山、崩れ、滝、削れ、といったバリエーションに富む地形景観模型が並べられました。背後には大雪山北海平の空撮画像を、大判プリントで見せています。 田谷の里山と、その中に隠れる洞窟を、クリア模型で透視できる!この設置はさすが、プロのアーティストの方のお仕事です。 会期の途中、なにやら大きな段ボール箱が届きました。中に一体何が・・・? ・ ・ ・ 巨大洞窟模型でした! 田谷の洞窟(横浜市栄区)でレーザ測量データを行い、10億点を超える点群データから、洞窟の外郭となる3D立体模型を作成し、1/50のスケールで3Dプリントしたものになります。これまで、1/1,000や1/200のスケールで印刷したものはありましたが、これだけ巨大になると迫力がまったく違います。 洞窟の入り口から中を覗きこめます。 大きいので、全体を4分割して3Dプリントしました。分割箇所では、洞窟の内部を観察することもできます。 細かい特徴まで精緻に再現されていて、洞窟の全体像から部分部分まで、よく見ることができます。 なんと、この模型を見るためだけに、横浜から田村さん、兵庫から小倉さんがそれぞれ飛んできてくれました!遠路はるばる、ありがとうございます。 田谷の里山も、地表の木や建物(DSM)をカラーで、地面(DTM)をクリアでプリントし、里山の地面を開いてみる、というかたちで表現しました。   田谷の里山は、大きめの模型で、カラーとクリアそれぞれでも表現しました。 里山として、岡山の「おばあちゃん家(ち)」。季節の違いにくわえて、夕日で延びる長い影など、ノスタルジックな雰囲気を醸し出します。… Read More

  • プロジェクトJOMON 見えないものを視覚化するII

    プロジェクトJOMON 見えないものを視覚化するII

    北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設”HUG”にて、昨年に続き、地形景観の3Dプリント模型などの展示が行われます。 プロジェクトJOMON 見えないものを視覚化するII3 Dimensional:歴史とデジタルデータをめぐる3つの方法 Project JOMON – Visualizing Invisibles II3 Dimensional: 3 Ways to Play with History and 3D Data 会 期… Read More

  • 2023年施設公開:3D景観模型の展示

    北大祭にあわせて6月4日(日)に行われた、大学院環境科学院の2023年度施設公開「知っておきたい環境科学」で、3Dプリントによる景観模型の展示を行いました。 『立体模型で感じる山崩れと縄文遺跡のいま』 厚真の地震で起きた斜面崩壊・地すべりは今、どうなっているのか? 世界遺産の縄文遺跡は空から眺めるとどう見えるのか? ドローンやレーザ計測など、最先端の高精細地表情報の研究成果を、3D地形模型を通して感じてください。 Read More

  • 開催報告:札幌市立澄川西小学校 国際理解に関する総合的な学習

     2022年1月25日(火)、本研究室の早川が、札幌市立澄川西小学校5年生の総合的な学習の時間にて、国際理解に関する授業で講師を務めました。 ニュージーランドと北海道の文化や自然について、似ているところ、ちがうところを見比べて、考えてみました。 環境を測るためのUAVや、その成果でもある3D地形模型も活用して、見て触って、理解を深めます。 これから、ひとりひとり、いろいろな国のことを調べていくことになります。みなさんが最終的に良いプレゼンテーションができることを願っています。 蛇足。校庭にはすごい雪山が! 3年生がスキー学習をしていました。 Read More