JICA Innovative Asia FY2021

2022 年1月31 日~2 月28 日の29 日間にわたり、JICAによる2021 年度国別短期研修イノベーティブ・アジア「ビッグデータと持続可能な開発目標 (SDGs)」を、環境地理分野が中心となりオーガナイズしました。

We organized JICA Knowledge Co-Creation Program, Short-term Program of Innovative Asia FY2021: “Big Data and Sustainable Development Goals (SDGs)” in January to February, 2022. 

カンボジアより2 名,マレーシアより2 名,ベトナムより3 名,パキスタンより1名の、合計8 名がオンラインで参加しました。

以下3つの単元目標を経た上で、国別アクション・プランを策定することを目標としました。

  • 単元目標1:SDGs のためのビッグデータに関する歴史的背景が理解できるようになること。
  • 単元目標2:持続可能な土地・災害管理のための地理空間に係るビッグデータに関する知識を得ることができるようになること。
  • 単元目標3:SDGs 実現のためのビッグデータ活用に関する知識を得ることができるようになること。
  • 国別アクション・プラン:ビッグデータを活用し,研修員の国におけるSDGs のアクション・プランを策定する。
我々の分野だけでなく、筑波大学、農研機構、道総研、香川大学、東北大学、東京大学、株式会社Synspective、地球環境戦略研究機関、会津大学、山口大学といった、さまざまな機関から講師をお招きし、多様で分野横断的な講義と討論が展開されました。

  • 単元目標1への取り組み
    • 講義1:SDGs に関連するランドサイエンスのデータ収集・解析の歴史
    • 講義2:SDGs とMDGs,ビッグデータの登場
    • 講義2 と自国のSDGs に関する個人プレゼンテーション
    • ビッグデータ収集に関する個人作業の説明
    • グループ討論
    • グループ発表
    • 講義3:将来の土地利用・管理,SDGs とビッグデータ活用の可能性
  • 単元目標2への取り組み
    • 講義4:高精細地形情報と環境科学におけるビッグデータ
    • 講義5:高精細地形情報のビッグデータ活用・応用事例
    • 講義4~5 に関するグループ討論・発表
    • 講義6:地表プロセスと斜面災害
    • 講義7:地形データ解析における最適スケール
    • 講義8:地球科学教育・アウトリーチにおける高精細地形情報
    • 講義6~8 に関するグループ討論・発表
    • 講義9:農研機構北海道農業研究センターについて
    • 講義10:農業フィールド情報のためのリモートセンシング技術
    • 講義11:スマート農業実現のための小型無人航空機センシング技術
    • 講義12:精密技術の活用によるスマート農業
    • 講義13:酪農のビッグデータを活用した乳牛の遺伝的改良
    • 講義9~13 に関するグループ討論・発表
    • 講義14:森林経営部の研究概要と森林レーザ計測
    • 講義15:森林域の崩壊斜面における凍結融解作用による地表面変化
    • 講義16:治山ダムの効果検証~土砂と魚類を指標に
    • 講義17:森林流域の水資源管理
    • 講義18:育種と育苗の概要
    • 講義19:森林病虫害と樹木の衰弱の関係
    • 講義14~19 に関するグループ討論・発表
    • 講義20:環境科学におけるビッグデータ:都市・山間部における事例
    • 講義20 に関するグループ討論・発表
    • 講義21:気候変動、自然災害と気候モデルデータ
    • 講義22:人の移動データから見えてくる激甚災害への対応
    • 講義23:人の流れモデルのポテンシャル解析
    • 講義21~23 に関するグループ討論・発表
    • 講義24:環境科学のためのリモートセンシング技術の基礎と応用
    • 講義25:3D 地理空間情報データを用いたVR 技術
    • 単元目標2 に関するグループ討論・発表
    • 単元目標1・2 を踏まえてのグループ討論・発表
  • 単元目標3 への取り組み
    • 講義26 Role of geospatial data and SDGs 
    • 講義26 に関するグループ討論・発表
    • Hand on training: Extraction of Urban Morphology Using Google Earth Engine 
    • 講義27 SDGs interlinkages: methodology and analysis 
    • 講義27 に関するグループ討論・発表
    • 講義28 Applications of SDGs interlinkages and case studies
    • 講義28 に関するグループ討論・発表
    • 講義29 A Role of Big data for building robust water resource management and achieving
    • SDGs
    • 講義29 に関するグループ討論・発表
    • 講義30 An open-source Python package to analyze Terabytes of Raster data 
    • 講義30 に関するグループ討論・発表
    • 講義31 A Fulfilling targets of SDGs 6 and SDGs 11 with Deep Learning techniques
    • 講義31 に関するグループ討論・発表
    • ハンズオントレーニングSurface water monitoring using deep learning techniques 
    • 単元目標3 に関するグループ作業・討論: Use of Geospatial data
  • アクション・プランへの取り組み
    • 解説:アクションプラン
    • アクションプランに関するグループ討論 #1 
    • アクションプランの進捗に関するグループ発表 #1
    • アクションプランに関するグループ討論 #2
    • アクションプランの進捗状況についてグループ発表 #2
    • アクションプランのグループ発表・討論
アクションプランの策定では、参加者はそれぞれの国でSDGsの17の目標の進捗状況を分析し、問題を見つけ、重要または関心のある特定の目標に焦点を当てました。このプロセスを通じて問題解決に必要なビッグデータを探し、その活用を含むアクションプランの作成手順を学びました。なかでも、カンボジアチームはゴール2(飢餓をゼロに)および3(すべての人に健康と福祉を)にフォーカスし、国内の医療機関や研究機関との協力を強調すると同時に、自動車交通事故などの社会問題にも言及し、ビッグデータの活用の可能性を示しました。本研修で習得した内容を結びつけた議論・発表により、ベスト・グループ・プレゼンテーション賞を獲得しました。
オンライン講義の様子
VR 空間におけるヴァーチャル巡検の様子

参加いただいた皆様、そして有意義な講演を提供してくださった講師の皆様に、改めて感謝申し上げます。

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