第26回北海道大学-ソウル大学校ジョイントシンポジウムに際して、分科会(サテライトセッション)「Predicting landslide and flooding vulnerabilities exacerbated by extreme rainfall events」を開催しました。
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10/31、シンポジウムの前日には、新千歳空港に到着した講演者たちと一緒に、厚真の崩壊地を視察しました。五年前に地震で発生した地すべり・斜面崩壊が、その後どのように変化してきたのか、人為的な復旧状況だけでなく、地形・生態にかかわる自然環境の要素を現場で観察し、その現状と将来について議論しました。参加者の国籍も、日本、韓国、フランス、中国、カナダと、とても国際色豊かで、移動の車内も数か国語が入り混じり大変賑やかでした。

崩壊の多発した流域の中へ。
ガリー侵食等による堆積物移動や、植生回復の状況を観察しました。
ガリー侵食等による堆積物移動や、植生回復の状況を観察しました。

巨大な地すべりを、3D計測データによるカラー3Dプリントを使って説明。
現場でもまったく全体像が見えないほど大きく、小型化した立体模型があるとわかりやすい!

巨大地すべりの前で集合写真。
この日は天気も良好でした。
11/1、シンポジウム当日は、まずランチセッションで雑談を交えながら、環境地理の大学院生(Tennyson, Azim)が話題提供を行い、昨日の現地視察も含めて研究や社会還元について意見を交わしました。
分科会では、7名の講演者からそれぞれ充実した話題提供が行われ、変わりゆく気候にともなう斜面災害や洪水の現状と変化、対策等について、各地の研究成果を共有し、現地観測の細かな実状から分析のテクニカルな側面や将来的な方針まで、幅広く議論されました。とても白熱し、まったく時間が足りなくなるほどでした。
- Yuichi S. Hayakawa (Env. Earth Sci., HU): “Aerial measurements for assessing watershed-scale sediment and ecological connectivity after landslides”
- Jongmin Byun (Department of Geography Education, SNU): “Classification of Temporal Patterns for Landslide Triggering Rainfalls and Geomorphological Characteristics for Landslide Initiation Sites”
- Hitoshi Saito (Nagoya University): “Frequency of landslide triggering rainstorms in Japan”
- Candide Lissak (Univ. Rennes): “From images to landslide inventory”
- Daehyun Kim (Department of Geography, SNU): “A multilevel modeling for vegetation destruction during an extreme flood in southern Korea”
- Junjiro Negishi (Env. Earth Sci., HU): “Vulnerable or resilient? River ecosystem responses to a 100-yr flood in Hokkaido”
- Futoshi Nakamura (Agriculture, HU): “Green Infrastructure and Climate Change Adaptation”

会場は地球環境科学研究院で実施しました。

多くの大学院生を含め、参加者で賑わいました。
中村先生のご講演の様子。
photo by Jongmin Byun.
その後、会場を移動し、本科会の方にも参加しました。

本科会の会場はASTY45という札幌駅近くの建物でした。

寳金北大総長、小宮山元東大総長、ウスビ・サコ元京都精華大学長など、錚々たるメンバーの前で分科会の開催報告を行いました。
レセプションにて。
photo by Jongmin Byun.
(文・写真:早川)


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